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『だから殺せなかった』江原陽一郎くんの話

 

WOWOWオリジナルドラマ

連続ドラマW 『だから殺せなかった』

 

 

クレジットでは主演の玉木宏さんの次に

 

松田元太(TravisJapan/ジャニーズJr.)

 

と名前が出てくる。錚々たる俳優陣の中で2番目に。

 

 

元太くんが息を吹き込んだ"江原陽一郎"

 

最初はとにかく怪しい。ずっと帽子を目深に被っている。なぜか事件の新聞記事をスクラップしている。なぜか全ての事件現場に現れ、写真を撮っている。なぜか一本木さんと対峙すると全力で走って逃げる。"犯人は現場に戻る"という心理があるらしいのだけど、もしかして…?と原作を読了した状態で見ていても思わず疑いたくなる。

 

 

元太くんは明るくて元気で愛に溢れてて人が大好きなコミュニケーション能力の塊みたいな人なのに、今回演じた陽一郎くんはドラマ序盤では真逆だった。人と関わろうとせず「何も考えずに今だけ楽しければいいみたいな他の奴らを見てると無性に腹が立つ」と冷たく言い放つ。

 

 

高岡早紀さん演じる大学の心理カウンセラー・万里子さんが陽一郎くんの心を救いたいの一心でかけたであろう言葉の中にあった"アカの他人"。彼をもっと苦しめたり逆に闇の中から掬い上げたり、かと思えばまた突き飛ばそうとしたり、陽一郎くんはこの言葉に翻弄され続ける。

 

 

「僕はいったい何者なんだ」と自分を見失い自暴自棄になったドン底も、「一本木さんみたいな記者になりたい」と目をキラキラと輝かせて夢を語る姿も、どんな境遇にも負けずまっすぐに生きていこうとする姿も。全部全部、元太くんは演じるのではなく江原陽一郎の人生を懸命に走り、生きていた。全力で彼の人生と向き合っていた。

 

だから元太くんのお芝居を見ると心が動く。驚くほどに感情移入してしまう。止めどなく溢れてくる気持ちを整理するためにこうやって文字に起こしたくなってしまう。

 

 

 

役と自身との共通点は"両親に愛されて育ったこと"だと言っていた。純粋無垢でいつも周りから受ける愛を何倍にも何百倍にもして振り撒く元太くんと、判明した実際の血縁よりも、殺人を犯した事実を受け止めた上で今まで注がれた愛は嘘偽りなんかではなかったと信じて生きていくこと決めた陽一郎くん。元太くんが言っていた意味がよくわかる。どちらとも海のように深い愛の、綺麗な心の持ち主だった。

 

 

 

映画のときにできなかったことをこのドラマでは全部トライしたと雑誌で語っていた。まだ映画は公開前なのでわからないけど『だから殺せなかった』を観て、将来の夢に"役者"と掲げる元太くんの未来は明るいなと、映画にドラマにいろんな役で活躍しまくる元太くんが目に浮かんでくる。

 

 

そんな元太くんも今日、2022年2月10日で入所11年。アイドル人生12年目の元太くんはどんな新しい人生と出会うんだろう。楽しみで楽しみでしょうがない。その前に『君が落とした青空』が観れることも楽しみでしょうがない。応援隊楽しくてしょうがないな〜!!

 

 

改めて松田元太くん、入所日おめでとうございます。アイドルでいてくれてありがとう。これからも元太くんの光り輝くアイドル人生の片隅で、貴方の夢が叶う瞬間を、貴方の今を勝手ながら見守らせてください。

 

 

 

ありったけの愛を込めて。

大好きです。