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〜EP.2:和楽器〜 TravisJapan×MAHORA
MAHORAさんにアレンジしていただいたのは我らが夢のHollywood。アレンジしていただくにあたって組み込まれた童謡"通りゃんせ"
原文はこちらです。
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神様の細道じゃ
ちっと通して下しゃんせ
御用のない者通しゃせぬ
この子の七つのお祝いに
御札を納めに参ります
行きはよいよい 帰りは怖い
怖いながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
訳はこちら。
通りなさい、通りなさい。
ここは、どこの細道ですか?
天神様の細道ですよ。
ちょっと通して下さいませんか?
御用の無い者は、通しはしません。
この子の七つの御祝いに、御札を納めに参ります。
行きは良いですが、帰ってくるのは難しい。
難しいですが、
通りなさい、通りなさい。
七つの御祝いというのは七五三のこと。
昔は今みたいに長生きすることが当たり前ではなかったので、7歳までは神の子として育てる。そして、もし亡くなってしまったとしても、神の子だから、神様の元に返っただけだと考えていたそうです。そして、7つを過ぎた子は神の子ではなく人間の子となる。
行きはよいよい帰りは…どうして”怖い”のか?童謡「とおりゃんせ」に込められたメッセージ|Japaaan https://t.co/vcZCW3XuVM #動揺 #伝承 #子供 pic.twitter.com/HVD6VZXpdd
— Japaaan (@japaaan_com) 2018年12月7日
その辺の話はコレを見ていただければいいかと思います。(※諸説あります)
今回の6時間で作られたパフォーマンスでは、初めから通りゃんせのパートの終わりまで、狐の面をつけています。狐って、=神様の遣いなんですよね。
きっと、この通りゃんせの場面の狐の面を外したしめちゃんが7歳を過ぎ、七五三を迎えた子供なんだと思います。神からの御加護を得られなくなった7歳の子が、鳥居を潜り、神社の境内に向かう。そうすると、狐が1匹ずつどこかに行ってしまいます。お前にはもう、我々は必要ないだろうと言わんばかりに。
そして、子供が神様に頼らず生きていくこと、周りの人達と助け合いながら生きていくことを決意するかのような、力強いしめちゃんの顔。その子供に降りかかる災難や試練、を表現したのが他6人のソロダンスパートなのかなと。最後にそれすらも跳ね除けて、7人が横並びになり、夢のHollywoodのメロディへと繋がっていく。その先に待っている、オールユニゾンのダンス。
TravisJapanが7歳を迎えたのは2019年。その後には、今まで数え切れないほどの試練があったと思います。(もちろんその前にもたくさんあったとは思いますが)それを全て乗り越えてたどり着いた今。夢ハリで表現された、
7人横一列で、世界を目指し、日本(和)を背負ってシンクロダンスを極めて進んでいく覚悟。
なんか全てが繋がっているように思えて、TravisJapanのストーリーを感じました。振付組(主にうみちゃん)が、どこまで知ってて考えて作ったかはわからないけれど、TravisJapanが生み出すものには全て物語がある。組み込まれたのが通りゃんせだったのも、小道具で狐の面が選ばれたのも、リーダーのしめちゃんが"シンクロで攻めたい"と決めたのも。
MAHORAのリーダーの大嶋さんが
「使われている音階が全く違うので、どう繋げていくのか」
と仰ってくださってましたが、そこを彼らのパフォーマンスとストーリー性で完全に繋げて見せたんじゃないかなと。
そんなことを感じた今回の通りゃんせでした。